有限会社藤建、更新担当の中西です。
本日は第2回交通安全施設基準講座!
テーマ:維持管理と点検基準—設置後も安全を守るポイント
前回は交通安全施設の設置基準について解説しましたが、設置後の維持管理や定期点検も同じくらい重要です。今回は、道路標識や信号機、ガードレールなど各施設の点検頻度・方法、最新の点検技術をご紹介します!
1. 定期点検の基本スケジュール
施設種類 | 点検頻度 | 主な点検項目 |
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道路標識・標示 | 年1回以上 | 視認性(汚れ・反射材の劣化)、取付け強度 |
信号機 | 半年に1回 | ランプ点灯状態、制御装置の動作確認 |
ガードレール・防護柵 | 年2回以上 | 支柱の傾き・緩み、連結部の損傷 |
点字ブロック・音響装置 | 年1回以上 | ブロックの摩耗、音響装置の音量・動作 |
2. 施設ごとの点検方法とポイント
2-1. 道路標識・標示の点検
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視認性チェック:日中・夜間双方で標識が見やすいか確認。反射材の劣化や汚れは即清掃・交換を。
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取付強度確認:支柱やブラケットの緩み、腐食を点検。地震や強風によるズレも要注意。
2-2. 信号機の点検
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ランプ・LED状態:信号灯の切れや輝度低下をチェック。切替時のタイミングズレも確認。
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制御装置試験:予備電源や非常点滅機能の作動試験を実施。異常時のバックアップ動作を検証。
2-3. ガードレール・防護柵の点検
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支柱の傾き・緩み:衝突の衝撃や地盤沈下による支柱変形を確認。アンカー部の緩みも要点検。
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連結部・端末処理:ボルトの緩み、ガードレール端部キャップの脱落や損傷を点検し、安全性を確保。
2-4. 点字ブロック・音響装置の点検
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摩耗・破損チェック:点字ブロック表面の摩耗度合いを測定し、摩耗限度を超えたら交換。
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音響機能確認:音量・音質を測定し、歩行者が聞き取りやすいかテスト。センサーの反応遅れも要注意。
3. 最新点検技術の活用
3-1. ドローン+高解像度カメラ
ドローンによる空撮で、道路標識やガードレール上部の損傷を遠隔で確認。狭い道路や危険個所でも安全かつ迅速に点検できます。
3-2. モバイル点検アプリ
点検結果をタブレットでその場入力し、クラウドに即時共有。写真・動画付きで報告書作成が自動化され、メンテナンス履歴の管理が容易に。
3-3. 画像解析AIによる劣化診断
撮影した標識や標示の画像をAIで解析し、反射材の劣化やひび割れを自動検出。人的ミスを減らし、点検精度を向上させます。
4. 維持管理のベストプラクティス
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点検計画の見える化
年度ごとの点検予定をカレンダー化し、関係部署で共有。未実施リスクを低減。 -
異常検知から対応までのフロー整備
異常発見時の報告先・修繕手順をマニュアル化。迅速な修復で事故リスクを最小化。 -
定期的な技術研修
点検スタッフ向けに最新技術や法令改正の研修を実施。知識・技能のアップデートを継続。
次回予告:スマートセーフティ—IoTとビッグデータで進化する交通安全施設
次回は「IoTセンサー×ビッグデータ解析」をテーマに、リアルタイムで道路状況を把握し、動的に安全対策を最適化する最新ソリューションをご紹介します。お楽しみに!
以上、第2回交通安全施設基準講座でした!
次回の第3回もぜひご覧ください。
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